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塗料の値上げで外壁塗装は待つべき?材料の納期と住まいの状態の確認方法

塗料の値上げで外壁塗装は待つべき?材料の納期と住まいの状態の確認方法

2026/10/21

ブログ

執筆:
那須康一郎
経歴:
株式会社ケイナスホーム創業者/
株式会社ケイナス代表取締役
※ケイナスホームでは18年間で3000棟以上の施工実績

保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士

塗料の値上げを知り、「外壁塗装は落ち着くまで待った方がよいのか」「今のうちに進めるべきか」と迷っていませんか?

工事の時期は、価格改定のニュースだけでは決まりません。 自宅で必要な補修とその時期を確認し、採用する材料の調達予定や、仕様・日程が変わる場合の条件と照らし合わせることが大切です。

必要性が分からないまま契約を急ぐことも、傷みを確認せずに先送りすることも避けたいところです。この記事では、メーカーの発表の読み方、自宅で見える変化、施工会社へ確認したい材料・日程の質問を整理します。

◾️塗料の価格改定・供給情報は、発表日と対象を確認する

塗料に関するお知らせを見るときは、まず「いつ発表された、何についての情報か」を確かめましょう。価格の改定、製品の供給、施工会社が確認した入荷予定は、それぞれ異なる情報です。

例えば日本ペイントは、2026年5月13日に、中東情勢に伴う原材料・物流などの状況を背景とした価格改定を発表し、同年6月1日出荷分からの適用を案内しています。これは、その時点のメーカーの発表です。現在のすべての製品の入荷状況や、自宅の工事日程まで示すものではありません。

メーカーの案内と、自宅で使う材料の状況は別

「メーカーから価格改定の発表があった」という説明と、「今回使う塗料が予定日に入る」という説明は、分けて確認します。

情報の種類

確認する対象・日付

その情報だけでは分からないこと

メーカーの価格改定案内

発表日、対象製品、適用される時点

自宅の契約条件、実際の入荷予定

製品別の供給に関する案内がある場合

対象製品・仕様、案内日、その後の更新

別製品や別仕様にも同じ影響があるか

施工会社が確認する調達予定

採用製品、色・必要数量、確認日、入荷見込み

未確定の予定が確約されたかどうか

「塗料が入りにくい」と説明された場合も、何の製品が、どの工程に関係するのかを聞いてみてください。

外壁の仕上げに使う塗料なのか、下塗りなのか、付帯部に使う材料なのかによって、確認する内容は変わります。ニュースの見出しから、自宅の工事も一律に遅れると決める必要はありません。

今後の値下がりや工事時期を、ニュースだけで決めない

過去に価格改定があったことから、「これからも上がり続ける」「待てば元に戻る」とは判断できません。

また、メーカーの出荷に関する案内と、住宅の持ち主が施工会社と取り交わす見積もり・契約の条件は同じではありません。既に提案を受けている場合は、その見積もりがどの条件を前提とし、いつまで有効なのか、材料や日程を変更するときに何を確認するのかを尋ねましょう。

将来の値動きを当てることより、自宅で必要な対応と、今回の提案の条件を把握することが判断の出発点です。

◾️工事を待つか考える前に、自宅のどこを確認する?

材料の情報を調べるのと並行して、自宅のどこが気になるかを整理しましょう。

外壁を見るときは、広い面の色だけでなく、表面の塗膜、外壁材本体、継ぎ目を分けて考えます。ケイミューの対象サイディング向け維持管理資料でも、表面の変化、シーリングの傷み、本体の割れや欠けなどを分けた点検が案内されています。ただし、対象製品向けの資料であり、すべての外壁へ同じ工事や時期を当てはめるものではありません。

色あせ・剥がれ・目地の変化を場所ごとに整理

例えば、玄関近くの外壁で塗膜の端がめくれ、窓横の目地端に隙間のようなものが見える場面を考えてみましょう。

この場合は、二つの場所を分けて伝えます。「このめくれは、塗装前にどんな処置が必要ですか」「目地はどの範囲を確認し、どんな対応を検討しますか」と聞くと、確認してほしい内容が具体的になります。

見える状態の例

伝える場所・変化

業者へ聞くこと

見た目だけでは決まらないこと

色あせや粉の付着が気になる

どの面か、いつ気付いたか

表面以外に、外壁材や目地で確認する箇所はありますか

全面塗装の必要性、待てる期間

塗膜の端がめくれて見える

窓や玄関を目印にした位置、見える範囲

塗装前に、どの部分へどんな処置が必要ですか

剥がれの原因、下地の状態、処置範囲

目地端に隙間や切れが見える

板の継ぎ目か窓周りか、以前との変化

どの範囲を確認し、補修を検討しますか

雨水の侵入の有無、適切な補修方法

色あせだけが気になる場合も、見た目だけで全面塗装が必要とも、まだ待てるとも決めず、表面・外壁材・目地を確認してもらいましょう。

これは、相談内容を整理するための例です。写真や目視だけで、原因・内部状態・工法・工事時期を決めることはできません。 地上や室内から無理なく見える範囲を対象にし、高所へ上る、外壁を剥がす、強く擦るなどの確認は行わないでください。

雨のときに室内が濡れるなど、既に気付いている変化があれば、そのことも先に伝えます。材料相場が落ち着くのを待つ判断とは分け、原因と必要な対応を相談しましょう。その変化だけで、外壁が原因とも塗装で直るとも決まりません。

粉の付着も気になる方は、外壁の粉の付着と塗り替えを考える確認点も参考にしてください。

点検結果から、対応範囲と見直す条件を聞く

点検の説明を受けるときは、「塗装しますか、しませんか」という二択だけでなく、次のように尋ねてみてください。

  • 今、対応を検討する必要がある箇所はどこですか。

  • その箇所と、外壁全体の塗り替えは分けて考えられますか。

  • まだ確認できていない場所や条件はありますか。

  • 工事を待つ場合、どんな変化や時点をきっかけに再相談しますか。

部分的な対応や経過観察が適するかは、外壁材・傷み・周辺の状態などによって変わります。希望する時期だけで決めず、判断の理由を聞くことが大切です。

例えば、自転車の修理でも、どこが傷んでいて何を直す必要があるかと、部品がいつ届くかは別に確かめます。外壁塗装も、住まいで必要な対応と材料の調達予定を分けると、相談する内容を整理できます。

ただし住宅の傷みや施工条件は自転車とは異なります。「今確認すべき箇所はどこか」「工事を待つ場合は何をきっかけに見直すか」を、点検結果に沿って聞きましょう。

◾️材料の納期と代替案は、施工に必要な組み合わせで確かめる

工事を進める方向になったら、採用する材料と日程の条件を確認します。

「塗料は用意できます」という説明も、何の材料についての話なのかが分かると、工程と対応させやすくなります。外壁の仕上げだけでなく、下塗り、補修、目地、付帯部など、今回の仕様に必要な材料を施工会社へ確認しましょう。

いつ何が入る予定か、未確定な部分も確認

納期を聞くときは、予定日だけでなく、その予定がどこまで確認されているかを尋ねます。

確認対象

施工会社への質問

確認済み・未確定として分けること

採用材料

どの部位に、どの製品を使う予定ですか

正式製品名と対象部位が決まっているか

色・必要数量

採用する色と必要な数量を前提に確認していますか

製品一般の話か、今回の条件に対する確認か

入荷予定

いつ、どのような情報を基に確認した予定ですか

回答を得た予定か、これから確認する見込みか

工程との関係

材料の調達状況は、着工や各工程にどう関係しますか

開始できる条件、未確定の工程

遅れ・変更への対応

予定が変わる場合、誰から何を説明してもらえますか

連絡先、再確認する内容、変更を残す書類

希望日を伝えることと、その日に施工できることが確定するのは別です。材料の予定に未確定な部分があれば、いつ再確認するかも聞いておきましょう。

材料や工程を変更する場合は、決まった内容を見積書・仕様書・工程表などへ反映してもらいます。住まいるダイヤルも、工事範囲の再確認と、変更内容を文書で残すことを案内しています。

書類への反映を確かめるときは、見積書で工事範囲・材料・変更条件を確認する方法をご覧ください。

入手しやすさだけで塗料を変更しない

別の材料を提案されたときは、「早く入るか」に加え、「自宅の外壁と予定している工程に合うか」を確認します。

仕様とは、使用する材料や施工方法など、工事内容を具体化した条件のことです。 仕上げ塗料の分類名が同じでも、下塗りとの組み合わせまで同じとは限りません。

日本ペイントの案内でも、水性塗料と溶剤形塗料を塗り重ねられる場合がある一方、推奨できない組み合わせがあることが示されています。分類名だけで置き換えを決めず、製品ごとの塗装仕様に沿って確認する必要があります。

変更の説明では、次の点を聞いてみましょう。

  • 既存の外壁材・古い塗膜に対し、変更後の材料を使う根拠は何か。

  • 下塗りから仕上げまで、どの製品を組み合わせるのか。

  • 下地処理や塗り重ねの条件は、当初の仕様から変わるか。

  • 色・つや・仕上がりの希望や、工事後の条件に違いがあるか。

「水性なら問題ない」「同じ種類だから同じ仕上がり」と説明をまとめず、当初の仕様との違いを確認します。自分で製品の適否を判定し切る必要はなく、施工会社へ、どのメーカー資料に基づく提案かを説明してもらいましょう。

塗料の分類や組み合わせは、水性塗料と弱溶剤塗料の違い・組み合わせの確認点でも説明しています。

◾️職人直営の私たちが大切にする、工事の必要性と日程の考え方

私たちケイナスは、職人直営の施工店として、必要な工事を見極め、施工品質と工事内容に見合う提案を大切にしています。

材料の価格や供給情報が気になるときも、まず自宅のどの状態に、どの対応が必要かを整理することが出発点です。

例えば、目地端の隙間が気になる場合は、その箇所の確認と補修の検討を、外壁全体の塗り替え時期とは分けて考えます。そのうえで、採用する材料の入荷予定、待つ場合に見直す条件、材料を変更する場合の適合と工程を確かめます。

提案を比べるときは、次の二つを対応させてみてください。

「この場所の、この状態に対して必要な作業は何か」
「その作業に使う材料と工程を、なぜ選ぶのか」

同じ塗料名でも、補修の範囲が違えば工事内容はそろいません。また、別の材料へ変更する提案なら、調達予定だけでなく、適合・工程・仕上がりの条件まで比較する必要があります。

「今頼めば得か」だけではなく、必要な作業が含まれ、その材料と工程を選ぶ理由が説明されているかを見比べることを、私たちは大切にしています。

◾️待つ場合も進める場合も、確認事項を家族と共有する

材料の値動きだけで工事時期を決めず、家のどこに何が必要かと、必要な材料がいつそろう見込みかを分けて確かめましょう。待つ場合も、何が変わったら再相談するかを共有しておくことが大切です。

家族へ説明するときは、「今すぐか、先送りか」という結論だけでなく、次のように条件を添えると検討しやすくなります。

共有すること

整理する内容

住まいで必要な対応

確認された場所、必要と説明された作業、その理由

材料と日程

採用仕様、調達予定、まだ確定していないこと

待つ場合の条件

再確認する時点や、変化があれば相談する箇所

変更する場合の違い

材料・工程・仕上がり・書面の変更内容

分からない点が残っていれば、その項目を質問として共有してください。読んだ段階で契約や工法を決め切る必要はありません。

さいたま市で外壁塗装の時期を迷っている方は、気になる部位と希望する時期を添えて、ケイナスへ外壁塗装について相談するところから始められます。写真や書類が手元になくても、分かる場所や変化を言葉で伝えてみてください。

執筆者:株式会社ケイナスの有資格担当者
保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士

この記事では、外壁塗装の時期を考えるために、住まいの状態と材料の調達・施工条件を分けて確認する方法を説明しています。

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