さいたま市大宮区の屋根・外壁塗装計画|外壁の割れ・目地補修と部位別の仕様
施工事例
屋根塗装・屋根工事
外壁塗装
防水工事
執筆:
那須康一郎
経歴:
株式会社ケイナスホーム創業者/
株式会社ケイナス代表取締役
※ケイナスホームでは18年間で3000棟以上の施工実績
保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士さいたま市大宮区の2階建て住宅で、屋根・外壁塗装を行いました。外壁にはチョーキングや色あせ、割れている箇所があり、板の割れと目地・サッシ周辺などを補修してから塗装しています。
外壁は、色を付ける塗りつぶし部分と、2階の木目調部分を分けて仕上げました。木目調部分にはクリヤーを使用しています。洋瓦の屋根も補修・塗装し、軒天や破風板などの付帯部塗装、ベランダ床のトップコートも行いました。
この記事では、補修した場所と塗装した範囲、部位ごとの材料、完成時に確認した内容をご紹介します。
◾️工事の概要
項目 | 内容 |
|---|---|
所在地 | さいたま市大宮区 |
建物 | 2階建て住宅 |
主な工事 | 屋根・外壁塗装 |
屋根 | 洋瓦の補修・塗装、棟・雨押・ケラバの釘打ち直しとコーキング |
外壁 | 割れの補修、目地の打ち替え、サッシ周辺等の打ち増し、塗りつぶし塗装、2階木目調部分のクリヤー仕上げ |
あわせて行った工事 | 付帯部塗装、ベランダ床のトップコート、門塀・カーポートのバイオ洗浄 |
足場と養生ネットを設け、土間を含む周辺の養生も行いました。屋根・外壁だけでなく、塗装に先立つ補修と、部位ごとの仕上げを含む工事です。
◾️外壁は割れと目地を補修し、塗りつぶしとクリヤーを使い分け
調査で外壁の状態を確認し、割れと継ぎ目を処置
外壁にはチョーキングや色あせなどの劣化症状が見られました。詳しく調査した結果、この現場では難付着サイディングではないと判断しました。担当者は表面の劣化状態に加え、艶の見え方なども確認しています。
これは今回の外壁を調べたうえでの判断です。粉や艶の有無だけを、どの住宅にも当てはまる判別方法にするものではありません。
割れている箇所にはシーリングによる補修を行いました。シーリングは、コーキングとも呼ばれる、継ぎ目などに用いる材料です。今回の工事では、板の割れへの処置と、目地・サッシ周辺等の処置を分けています。
対象部位 | 行った処置 |
|---|---|
外壁の割れている箇所 | シーリングによる補修 |
外壁の目地 | 打ち替え |
サッシ廻り・出隅・入隅 | 打ち増し |
打ち替えは既存のシーリング材を入れ替える方法、打ち増しは既存材の上から補う方法です。同じ「シーリング工事」でも、どこにどちらの方法を採用するかで作業の範囲が変わります。

【この現場の外壁の割れ補修と目地のシーリング工事】
塗りつぶし部分は下塗り・中塗り・上塗りを施工
外壁はバイオ洗浄を行い、ケレン・クラック補修やタッチアップも実施しました。ケレンは塗装する面を整える作業、クラック補修はひび割れへの処置です。
塗りつぶし部分には、下塗り・中塗り・上塗りを施工しました。下塗り材はスーパーハイブリッドバインダー、中塗り・上塗り材は無機ハイブリッドチタンガードです。上塗りの色はPL-25を使用しています。
対象 | 工程 | 使用材料・色 |
|---|---|---|
外壁の塗りつぶし部分 | 下塗り | スーパーハイブリッドバインダー |
外壁の塗りつぶし部分 | 中塗り・上塗り | 無機ハイブリッドチタンガード/上塗り色PL-25 |
塗料名をそろえるだけでなく、どの面を塗りつぶすか、どこに補修を行うかを対応させると、工事内容を把握しやすくなります。



【この現場の外壁の下塗り・中塗り・上塗りを施工】
2階の木目調部分はクリヤーで仕上げ
2階の木目調部分には、無機ハイブリッドチタンガードクリヤーを使用しました。色を付ける塗りつぶし部分と区別し、木目調部分はクリヤーで仕上げています。
今回の外壁塗装は、全体を同じ仕上げで塗る内容ではありません。提案内容を確認するときも、塗りつぶしとクリヤーを使う面が、外観写真や図で分かるようにしておくと、家族で仕上がりの範囲を共有しやすくなります。

【2階木目調部分をクリヤーで仕上げ】
洋瓦の屋根は補修後に塗装し、PL-50で仕上げ
屋根は洋瓦の塗装工事を行いました。バイオ洗浄に加え、ケレン・クラック補修を行い、棟・雨押・ケラバには釘の打ち直しとコーキングを施工しています。雨押やケラバは、屋根と壁の取り合いや屋根の端部に関わる箇所です。
塗装では、スーパーハイブリッドバインダーで下塗りし、無機ハイブリッドチタンガードで中塗り・上塗りを行いました。仕上げ色はPL-50です。
工程 | 使用材料・色 |
|---|---|
下塗り | スーパーハイブリッドバインダー |
中塗り・上塗り | 無機ハイブリッドチタンガード/PL-50 |
屋根面の塗装と、ひび割れや固定部分の補修は、別の作業として説明できる内容です。ご自宅の提案でも、「屋根塗装」に含まれる補修箇所を部材名と位置で示してもらうと、工事の範囲を確認できます。



【この現場の屋根の補修・下塗り・中塗り・上塗り】
付帯部塗装とベランダ床のトップコート
軒天・破風板・雨樋などを部位別に塗装
屋根・外壁とあわせて、軒天、破風板・鼻隠し、雨樋、シャッターボックス、スリムケースを塗装しました。材料と仕上げ色は部位ごとに分けています。
部位 | 使用材料 | 色・仕上げ |
|---|---|---|
軒天 | ケンエース | N-87 |
破風板・鼻隠し | サンフロンUV | N-87 |
シャッターボックス | サンフロンUV | N-87 |
雨樋 | 壁と同じ塗料 | 壁合わせ |
スリムケース | 壁と同じ塗料 | 壁合わせ |
付帯部も、工事の対象を部位名で整理することが大切です。「付帯部塗装一式」という表示だけで比較せず、希望する箇所が含まれるかを確かめましょう。




【軒天・破風板・雨樋など、塗装している様子】
ベランダ床はアセトン拭きとトップコート
ベランダ床には、アセトン拭きとウレアックスによるトップコート施工を行いました。今回ご紹介する内容は、ベランダ床のトップコート施工です。
屋根・外壁塗装にベランダの工事をあわせる場合も、床のどの範囲に何を施工するかを確認すると、工事内容の違いを整理しやすくなります。
門塀とカーポートには、バイオ洗浄も行いました。


【この現場のベランダ床にトップコートを施工】
◾️屋根・外壁・コーキング・付帯部の完成確認
工事完了後、現場責任者と施工担当者が、屋根・外壁・コーキング処置箇所・付帯部の仕上がりを目視で確認しました。
屋根と外壁は各面を順に見て、塗り残しや色むら、塗料の垂れ、下地が透けて見える箇所がないかを点検しました。特に、屋根の軒先と板金との境目、外壁の隅やサッシ周りなど、細かな箇所の仕上がりを重点的に確認しています。
コーキング処置箇所は、外壁目地とサッシ周りの充填漏れ、隙間、表面のひび割れ、端部の剥がれを点検しました。付帯部も、今回塗装した箇所ごとに塗り残しやむら、周囲への塗料の付着がないかを確認しました。
確認した範囲では、屋根・外壁・付帯部に塗り残しや目立つ色むらは見られず、コーキング処置箇所にも隙間や剥がれはありませんでした。最後に清掃状況と周囲への塗料の飛散がないことを確認し、各施工箇所の仕上がりを写真に記録して、完成確認を終えました。
◾️自宅の外壁で見比べたい、色あせ・板の割れ・継ぎ目の隙間
外壁の工事を相談するときは、地上などから無理なく見える範囲で、気になる場所を整理しておくと役立ちます。表面の色の変化、板に見える線、継ぎ目の隙間は、場所を分けて伝えましょう。
以下は、自宅と見比べるための一般的な見え方の例です。今回の住宅で、すべての状態が確認されたことを示すものではありません。
自宅で見る場所・気付ける状態の例 | 確認したいこと | 業者への質問例 |
|---|---|---|
地上から見える外壁面で、色が薄く白っぽく見える箇所がある | 色あせ・汚れ・照明や影の違いをどう確認するか | 「白っぽく見える面は、表面の状態をどう確認し、どの処置をする提案ですか」 |
板の表面を横切る細い線や、角の欠けに気付く | 板の模様・継ぎ目と区別し、補修対象の位置と範囲を確認する | 「この線は板の割れですか。塗装とは別に、どこまで補修しますか」 |
板と板の縦の継ぎ目や窓周りに、細い隙間・端の離れが見える | 板本体とシーリングを分け、処置する場所を確認する | 「板の補修と目地・窓周りの補修は、それぞれどの範囲が対象ですか」 |
例えば、道路側の外壁が白っぽく見え、窓の横の縦の継ぎ目に細い隙間が見える場面を考えてみましょう。これは説明用の例です。表面の見え方と継ぎ目の隙間は場所を分けて伝え、「外壁面の処置と、窓横のシーリング補修はそれぞれ何をしますか」と尋ねると、提案の範囲を整理できます。
見える範囲の変化は相談の手掛かりです。色や艶、粉の有無だけで、外壁製品、難付着かどうか、内部の状態、雨漏りの有無、工事の要否は確定できません。板の柄や影が線に見える場合もあるため、見える場所を伝えて確認してもらいましょう。
今回の工事でも、外壁の表面の状態と、板・目地への補修を分けて対応しました。自宅の提案を確かめるときも、気になる部位と、そこで行う作業を対応させることがポイントです。
表面の粉などが気になる方は、外壁の粉・色あせと塗り替えの確認方法もご覧ください。
◾️お客様からのコメント
今回はありがとうございました。工事を検討する際に全て塗りつぶしでペンキを塗るものだと考えていましたが、木目調の柄を残すことを提案いただけたことがすごく印象に残っています。提案いただくまでに、家を建てた際の思い入れなどを聞いてくださり、その中で家を建てた時の気持ちを残すという意味合いで、透明のペンキを使う提案してくださいました。当初業者さんの違いがわからないので価格で依頼先を決める予定、ケイナスさんは他社さんと高い方ではありましたが、提案が嬉しくてお願いをさせていただきました。工事もとてもスムーズに進めていただけましたし、木目が残った状態で綺麗になった家にとても満足しています。
◾️屋根・外壁の塗装は、補修する部位と仕上げを合わせて相談
今回の住宅では、屋根・外壁塗装に加え、割れや目地・サッシ周辺の補修、付帯部塗装、ベランダ床のトップコートを行いました。外壁は塗りつぶし部分と2階木目調部分を分け、異なる仕上げを施工しています。
ケイナスは、必要な工事を見極め、施工品質と工事内容に見合う価格を重視しています。提案を比べる際は、塗料名だけでなく、板の割れや継ぎ目をどこまで補修するか、どの面にどの仕上げを行うか、付帯部やベランダをどこまで含むかを確認してみてください。
家族で検討するときも、気になる場所と希望する仕上げを外観写真などに対応させると、相談したいことを共有しやすくなります。高い場所は無理に近づかず、屋根や見えない面は業者が撮影した写真で説明を受けましょう。
対応する工事は、屋根・外壁塗装の施工メニューでご案内しています。
さいたま市大宮区で屋根や外壁の塗装を検討中の方は、気になる場所と、塗りつぶし・木目調部分の希望を添えて、ケイナス公式サイトの相談案内をご確認ください。
執筆者紹介
執筆者:那須康一郎。
所属:株式会社ケイナス
保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士
この記事では、外壁の補修と仕上げの使い分け、屋根・付帯部の塗装、完成時の確認内容をご紹介しています。
