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水性塗料と溶剤塗料はどう違う?外壁塗装での選び方と確認点

水性塗料と溶剤塗料はどう違う?外壁塗装での選び方と確認点

2026/11/4

ブログ

01|本文・執筆者表記

執筆:
那須康一郎
経歴:
株式会社ケイナスホーム創業者/
株式会社ケイナス代表取締役
※ケイナスホームでは18年間で3000棟以上の施工実績

保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士

外壁塗装で「水性と溶剤、どちらにしますか」と聞かれても、臭いや長持ちの違いが分からず迷う方は多いのではないでしょうか。

水性塗料と溶剤形塗料は、主に希釈などに使う液体の種類が異なります。

一般に、水性は溶剤形より臭いが少ない傾向がありますが、水性だから耐久性が低い、溶剤形だから必ず長持ちするとは決まりません。

選ぶときは、製品の性能、自宅の外壁や既存塗膜との相性、施工条件、暮らしへの配慮を合わせて確認します。

この記事では、水性・弱溶剤・強溶剤の違いと、樹脂や1液・2液との関係を整理します。外壁の上塗りだけでなく、下塗りや付帯部まで含めて提案を確かめるポイントを解説します。

◾️水性・弱溶剤・強溶剤の基本的な違い

水性塗料は、製品の指定に応じて希釈するときに水を使うタイプです。

溶剤形塗料は、指定のシンナーなどを使うタイプで、弱溶剤形・強溶剤形といった区分があります。

分類

希釈する場合に使うものの例

特徴を読む際の注意点

水性塗料

指定された清水・水道水など

水性でも無臭ではない。希釈せず使う製品もある

弱溶剤形塗料

塗料用シンナーなど

強溶剤形より臭気や旧塗膜への影響を抑えた製品があるが、適合確認は必要

強溶剤形塗料

ラッカーシンナー・ウレタンシンナーなど

使う溶剤や対象は製品ごとに確認する。「強いから長持ち」という順位ではない

上記表は水性・弱溶剤形・強溶剤形は、主にこうした材料の違いを表す分類です。

日本ペイントは、一般住宅・建築物で使われる溶剤形塗料の多くが弱溶剤形だと説明しています。

「溶剤を使う」と聞いたら、弱溶剤か強溶剤か、どの製品をどこへ使うかまで確かめましょう。

会話では溶剤形を「油性」と呼ぶ場合もありますが、見積書では正式な製品名とメーカーの水性・弱溶剤などの区分を確認すると、説明の食い違いを避けやすくなります。

なお、希釈は施工店が製品の指定に従って行う作業です。水性だから自由に水を足せる、シンナーならどれでも使えるという意味ではありません。

◾️水性と溶剤形を比べるときの確認点

臭い:水性は少ない傾向があるが、無臭ではない

水性塗料は、溶剤形塗料に比べて塗装中・乾燥中の臭いが少ない傾向があります。

弱溶剤形にも、強溶剤形に比べて臭気を抑えた製品があります。

ただし、臭いの感じ方には個人差があります。水性だから臭いがない、低臭だから換気などの配慮が不要、と考えないようにしましょう。

住みながら工事をする場合は、次のような情報を施工店へ伝えてください。

  • 臭いを気にする家族がいること

  • よく使う部屋や窓の位置

  • 在宅する時間帯

使用製品と工程を踏まえ、窓の開閉や換気の方法、近隣への説明を相談すると具体的になります。

臭いが消えるまでの日数は一律に決めず、製品、塗装範囲、天候や通風、室内への入り方を含めて確認します。

耐久性:水性・溶剤形だけで優劣は決まらない

関西ペイントの戸建て塗り替えサポート リフォームサミットでは、塗料の性能には主体となる樹脂が関わるため、水性という理由だけで性能が劣るわけではないと説明しています。

また、日本ペイントも、水性と溶剤形にはそれぞれ特徴があり、塗膜になった後の性能に大きな差はないと案内しています。

これは、全ての製品が同じ性能だという意味ではありません。

比較する際は、水性・溶剤形という分類に加え、樹脂、汚れ対策、艶などの製品仕様と、下塗りを含む施工方法を見ます。

「溶剤の方が強いから長持ち」という説明だけでは、選定理由として十分とは言えません。

乾燥・天候:水性も溶剤形も施工条件の確認が必要

水性塗料は、塗装中や十分に乾く前の降雨・結露によって仕上がりに影響が出る場合があります。

一方、溶剤形には、低温時の乾燥や作業性に特徴を持つ製品があります。

ただし、「溶剤形なら雨でも塗れる」「冬でも条件を問わず施工できる」という意味ではありません。

採用する製品の温度・湿度、塗る面の状態、塗り重ねまでの乾燥条件に合うかを確認しましょう。

季節名や当日の晴れ・雨だけで決めず、施工時と乾燥中の条件を合わせて考えます。

また、外壁用の水性塗料は、適切に乾燥して塗膜を形成すれば、通常の雨で単純に水へ戻るものではありません。

「水で薄める材料だから、乾いた後も雨で溶ける」という理解は異なります。

下地との相性:金属への使用や塗り重ねも製品ごとに違う

外壁材や、過去に塗った塗膜との相性も確認します。

水性の上に溶剤形を塗る場合などには、溶剤が既存塗膜へ影響し、膨れやしわが生じる組み合わせがあります。

日本ペイントは、推奨できない組み合わせがあることや、仕様にない組み合わせでは事前の試験塗装を勧めています。

反対に、「金属部には水性を一切使えない」とも言い切れません。

例えば水性ファインSiは、対応する水性さび止め塗料などとの組み合わせで、鉄部に塗装できると案内されています。

重要なのは、水性か溶剤形かだけで判断せず、対象の素材、既存塗膜、下塗りと上塗りの組み合わせが適切かを説明してもらうことです。

◾️樹脂の種類や1液・2液は、水性・溶剤形とは別の分類

「水性」「シリコン」「2液」が並ぶと、どれか一つを選ぶ言葉に見えるかもしれませんが、それぞれ意味が違います。

分類する観点

表示の例

何を確認するか

希釈などに関わるタイプ

水性・弱溶剤形・強溶剤形

指定の希釈剤、臭気、既存塗膜との相性、施工条件

樹脂などの区分

シリコン樹脂系・フッ素樹脂系・無機系など

製品の性能と用途

材料の組み合わせ

1液・2液

別の硬化剤を混ぜるか、配合や使用可能時間等の指定

衣類でも「綿・ポリエステル」という素材と「洗濯方法」は別の情報です。

塗料も、樹脂の種類と水性・溶剤形の表示を分けて読むと整理しやすくなります。

ただし、水性・溶剤形は塗料の希釈などに関わる分類であり、衣類の洗い方と同じ仕組みではありません。

実際の製品には、次のような組み合わせがあります。

製品例

水性・溶剤形

1液・2液

この表で確認すること

水性セラミシリコン

水性

1液

水性の外壁用上塗りの例

クリーンマイルドシリコン

弱溶剤形

2液

同じシリコン樹脂系でも異なるタイプがある

水性ハイブリッドシーラー

水性

2液

水性にも2液タイプがある。これは下塗り材

1液ファインシリコンセラUV

弱溶剤形

1液

溶剤形にも1液タイプがある

これらの製品情報からも、水性・溶剤形と、1液・2液は別の分類だと分かります。

2液タイプは、主剤と硬化剤などを指定の条件で混ぜて使います。

「水性は1液、溶剤形は2液」とは決まりません。 また、この表は上塗りと下塗りを含むため、耐久性を同列に比べる一覧ではありません。

水性でも無希釈と指定された製品があります。希釈するか、何をどの条件で混ぜるかは、製品の施工仕様で確かめます。

◾️ケイナスが重視する、家全体の材料と暮らしへの配慮

株式会社ケイナスは、必要な工事を見極め、施工品質と工事内容に見合う適切な価格を重視しています。

水性・溶剤形を選ぶときも、希望する臭気対策と、下地に必要な仕様を分けて考えます。

例えば「外壁は水性にしたい」という希望があっても、上塗りだけの説明では工事全体の材料は分かりません。

下塗り、鉄部、雨樋などについても、何を使う予定なのかを確認します。

仮に下塗りや付帯部に溶剤形が含まれる提案なら、その理由と使う範囲、水性への変更が可能か、変更する場合の適合条件を聞きましょう。

単に全工程を同じタイプへそろえることを目標にせず、必要な補修と材料の適合を保って比較します。

確認すること

施工店へ聞く内容

部位・工程ごとの材料

外壁の下塗り・上塗り、屋根、付帯部で何を使うか

採用理由

その素材や既存塗膜に合うと判断した理由は何か

臭気への配慮

臭いが気になる工程はどこか。窓・換気・在宅時間をどう相談するか

施工条件

天候や塗る面の状態、乾燥条件をどう確認するか

変更したい場合

変更できる範囲と、性能・仕上げ・工程への影響は何か

家族には、「水性か溶剤かだけで長持ちは決めず、家全体で使う材料と、臭いが気になる工程を確認しよう」と共有すると、検討しやすくなります。

外壁塗装や屋根・付帯部に関係する工事項目は、ケイナスの施工メニューで確認できます。

材料のタイプと採用理由は、個別の提案内容に合わせて確かめましょう。

◾️水性と溶剤形で迷ったら、製品名と採用理由を確認する

水性と溶剤形は、希釈などに使う液体の種類や、臭気・乾燥・下地への影響などに違いがあります。

どちらか一方が、全ての住宅や部位に優れるわけではありません。

水性・溶剤形、樹脂、1液・2液を分けて読み、下塗りと上塗り、既存の面との適合を確認しましょう。

臭いが心配な場合は、家全体の材料と工程を共有してもらうことが大切です。

さいたま市を中心に外壁・屋根塗装を検討されている方は、株式会社ケイナスへご相談ください。

提案書がある場合は、部位別の製品名と下塗りの記載を共有すると確認事項を整理しやすくなります。

「在宅中の臭いを抑えたい」「この部分に溶剤形が必要な理由を知りたい」など、気になることもお伝えください。過去の塗料が分からない場合も、そのままで構いません。

ケイナスへ塗料の種類と臭気への配慮を相談する
※リンク先のトップページ内に、お問い合わせフォームがあります。

この記事の執筆者
那須康一郎
所属:株式会社ケイナス
保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士

建材と材料の適合、必要な工事、暮らしへの配慮を合わせて考えることを重視しています。本記事では、水性・溶剤形の違いと、工程ごとの材料を確認する視点を解説しました。

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