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塗装できないコロニアル屋根とは?パミール・コロニアルNEOなど確認したい6製品

塗装できないコロニアル屋根とは?パミール・コロニアルNEOなど確認したい6製品

2026/10/5

ブログ

執筆:
那須康一郎
経歴:
株式会社ケイナスホーム創業者/
株式会社ケイナス代表取締役

保有資格:雨漏り診断士/外装リフォームマスター/1級塗装技能士/1級防水施工技能士

屋根が色あせていても、塗装で対応できるとは限りません。先に確かめたいのは、傷んでいるのが表面の塗膜なのか、屋根材の板そのものなのかという点です。

「コロニアル」は本来、屋根材の商品名です。この記事では、パミールを含む住宅用の薄い化粧スレート屋根について、塗装前に注意したい製品名を紹介します。名前が挙がっているだけで、その住宅の屋根を一律に「塗装不可」と診断するものではありません。

無石綿への移行期には複数の屋根材が販売されました。そのなかで、板本体に割れ、欠け、層状の剥がれなどが生じている場合、表面を塗っても傷んだ板は元に戻りません。塗料メーカーも、スレート屋根の基材自体の強度低下が著しい場合は塗装できないことがあると注意しています。エスケー化研株式会社

◾️「塗装できない屋根材」とは、どのような状態?

色あせと屋根材本体の傷みを分ける

色あせは、屋根材の表面を確認するきっかけになります。一方、板そのものが割れている、端が欠けている、表層が層状に剥がれている場合は、塗り替えとは別に屋根材の状態を判断しなければなりません。

木製の椅子にニスを塗り直しても、割れた脚そのものは直らないのと似ています。屋根でも、塗装によって表面の見た目を整えることと、破損した板を直すことは別の処置です。

ここでいう「塗装できない」は、塗料を物理的に載せられないという意味だけではありません。塗装しても、必要な屋根の補修にならない状態を含みます。とくに基材の強度が著しく低下したスレートについては、塗料メーカーが塗装できない場合があると明記しています。エスケー化研の製品情報も確認してください。エスケー化研株式会社

無石綿への移行期に何があった?

かつての化粧スレートには、石綿を含む製品がありました。その後、無石綿の製品が複数販売されるようになります。たとえばニチハは、パミールを「無石綿屋根材」として発売したことを公表しています。ケイミューの資料にも、コロニアルNEOなど、石綿に関する現在の法規制を受けない屋根材が掲載されています。nichiha.co.jp

この移行期の製品については、塗装を考える前に板本体の割れや剥がれを慎重に見る必要があります。ただし、「初期の無石綿製品はすべて不具合品」「次に挙げる製品はすべて塗装禁止」とは言えません。製品名を調べたうえで、現在の屋根材の状態を確認することが判断の順番です。

なお、過去に「無石綿」と表示された製品の一部は、後の分析方法や規制基準の変更に伴い、石綿含有建材として分類が見直されています。外観や建築年だけで含有の有無を決めないでください。kmew.co.jp

◾️塗装前に製品名を確認したい化粧スレート6種

以下は、メーカー資料で名称を確認できる製品です。「塗装不可製品のメーカー公式一覧」ではありません。 塗装の提案を受けたとき、製品の特定と板本体の傷みを先に確かめたい例として挙げています。kmew.co.jp

パミールとコロニアルNEO

製品名

メーカー資料で確認できること

塗装前の確認点

パミール

ニチハが無石綿屋根材として発売した製品

表面の色だけでなく、板が層状に剥がれていないか、欠けや割れがないか

コロニアルNEO

旧クボタの製品としてケイミューの一覧に掲載

板本体の割れ・欠けと、その広がり。表面の塗膜だけの傷みか

パミールの「層状の剥がれ」やコロニアルNEOの「割れ」は、実際の屋根で確認する項目です。この表は、すべての施工済み製品に同じ症状が現れると断定するものではありません。メーカー資料で確認できるのは製品の名称と分類であり、個々の住宅の塗装可否には現地の状態確認が必要です。nichiha.co.jp

パミール

コロニアルNEO

ほかに確認したい4つの製品名

製品名

メーカー資料上の掲載区分

塗装前の確認点

グリシェイドNEO

旧クボタの屋根材

割れ・欠けが局所的か、屋根面に広がっているか

アーバニーグラッサ

旧クボタの屋根材

板の細部や端部に破損がないか

レサス

旧松下電工の屋根材

板本体の割れ・欠けと、作業時に傷みが広がるおそれ

シルバス

旧松下電工の屋根材

表面の傷みと板本体の破損を区別できるか

4製品とも、ケイミューの石綿に関する屋根材一覧に掲載されています。ただし、その一覧は石綿に関する分類資料であり、製品ごとの塗装禁止や不具合の発生を証明する資料ではありません。表の確認点も、特定製品だけに症状が出るという意味ではなく、塗装前にスレート屋根全般で確かめたい板本体の状態です。kmew.co.jp

グリシェイドNEO

アーバニーグラッサ

レサス

シルバス

◾️自宅の屋根材と傷みはどう確認する?

まず、設計図書、建築時の仕様書、過去の工事記録などに屋根材の商品名が記載されていないか確認します。手元に資料がなければ、住宅を建てた会社や屋根材を扱う事業者へ、分かっている建築時期と資料を伝えて相談します。写真の形が似ているだけで製品名を確定しないことが大切です。

次に、確認した人へ「色あせだけか、板そのものに割れ・欠け・層状の剥がれがあるか」「傷みは一部か、屋根面に広がっているか」「下葺材や下地について、何を確認できて何が未確認か」を聞きます。屋根に上がって自分で確かめようとせず、指摘箇所が分かる説明を求めてください。

雨漏りの有無も伝えましょう。ただし、室内に雨漏りが見えないことだけで、屋根材や下地に傷みがないとは判断できません。

本文画像01|選定・制作指示:非公開

  • 挿入位置: この節の直後。

  • 目的: 「表面の塗膜」「屋根材本体」「下葺材・下地」の確認対象を分ける。

  • 推奨素材: 一般説明用の簡潔な模式図。

  • 内容・構図: 三つの確認欄を上下に配置する。塗膜には「色あせ」、屋根材本体には「割れ・欠け・層状の剥がれ」、下葺材・下地には「確認できた範囲」を記す。特定メーカー製品の正確な断面図として描かない。

  • 確認状態・代替案: 図は未制作。用意できなければ画像枠を省く。

  • キャプション案: 塗装を考える前に、表面と板本体、見えない下地を分けて確認します。

  • alt仮案: 化粧スレート屋根の塗膜、屋根材本体、下葺材と下地の確認箇所を示す模式図。

◾️塗装が難しい場合、どの工事を検討する?

塗装で対応しにくいと判断されたら、「では必ずカバー工法」と決めず、何を直す必要があるかを確かめます。

選択肢

主に扱う範囲

提案時に確かめること

部分補修と塗装

補修が可能な箇所と既存屋根の表面

破損が局所的か。残る屋根材は塗装に適した状態か

カバー工法

既存屋根の上に新しい屋根材を施工

既存屋根・下地・建物の条件に合うか。残す部分に何があるか

葺き替え

既存屋根材を撤去し、必要な下地処置を検討

撤去して確認・補修すべき箇所はどこか

ケイミューの工法説明でも、塗装は既存屋根材の表面を扱い、葺き替えでは既存材を撤去して下地を確認・調整するという違いがあります。塗装やカバー工法だけで、隠れた下地の状態まで確認・補修したことにはなりません。ケイミューの屋根リフォームの説明も参考になります。外壁材・屋根材・雨といのケイミュー

既存材を撤去する工事を検討する際は、石綿含有建材の事前調査についても施工者に確認します。屋根材の見た目や建築年だけで含有を判断したり、この記事だけで個別工事の調査・報告義務を判定したりはできません。環境省の事前調査に関する案内を踏まえ、工事内容に応じた確認方法を聞いてください。環境省

◾️製品名と屋根の状態を確かめてから相談を

パミールやコロニアルNEOなどの名前を聞いたら、まず製品名の根拠を確認し、板本体の割れ・欠け・剥がれの有無と範囲を確かめましょう。製品名は確認の手掛かりであり、塗装可否の判定そのものではありません。

屋根材の資料、指摘された傷み、雨漏りの有無、過去の塗装や補修歴が分かれば、株式会社ケイナスへ相談する際にお伝えください。確認された状態に対して、提案された工事がどの範囲を扱うのかを整理することが、工法を選ぶ第一歩になります。

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